眼瞼下垂手術についての私のポリシー(追記あり)

 昨年末に、ちょっとごがあって、朝日新聞の眼瞼下垂の企記事に、告を出しました。すでに何件かお問い合わせいただいて、施術のんだ方もいらっしゃいますので、ちょっと、まとめておきたいと思います。
 ①「切らない眼瞼下垂手術」は、局所麻10分ほどで終わります。院したその日にすぐに施術できます(ほとんどの方がそうなさいます)。

 BeforeAfterはこんな感じです。After写真は直後のものです。まぶたの裏側からの操作なのでまったく腫れません。





 施術の細かい解は、
切らない眼瞼下垂手術その1(→こちら
切らない眼瞼下垂手術その2(→こちら
切らない眼瞼下垂手術その3(→こちら
切らない眼瞼下垂手術その4(→こちら
 をご照ください。
 
②料金について

 両目で18万円、片目で9万円です上記の方は片目だけなので9万円です。

 ただし「成功報酬」です。というのは、この施術は、ときにうまく糸が掛からなかったりすることがあるからです。とりあえず」やってみて、うまく掛かって下垂が上がってに入っていただけたら「お買い上げ」です。もし、うまく掛からなかった場合は、お支は不要です。「無かったこと」にして、まずいですけど、お互い笑顔で別れましょう。成功率(うまく掛かる率)は9割くらいです。

 直後には、うまく上がっていても、ってしまう場合があります(2~3割)。引っ掛かりがかった場合です。一年以であれば、無料で再施術します。

 残りすなわち6割くらいの方は、半永久的と思われます。といっても、クリニックの開院が8年前なので、年の過しか無いわけですが。美容外科の悲しいところで、追跡調査のはがきや電話ができません。家族に内緒でいらっしゃる方が多いですもんね。
 知人名や常連さんの過を見ていると、一年以りの無い人は、その後5年以上過しても、やはりりは無さそうです。

③合症について

 ごくまれに、術後、麻が切れてくる15分ころから、眼が開けていられないくらいの「痛み」を訴える人がいます。その場合は、糸を外してやれば、即座に痛みは消えます。たぶん、小さな血管か神を糸がんでしまったときの症でしょう。すこしずらした位置で糸を掛けなおすと、こんどは全く痛まなかったりします。

 裏側の粘膜に糸を引っ掛ける係で、粘膜に少し凹凸が生じ、ゴロゴロ感が生じる場合があります。これは、日にちがてば、粘膜が平坦にってにならなくなります。

 コンタクトレンズは、直後から可能です。コンタクトのたるよりもずっと深い位置の粘膜の操作だからです。同じ理由で、糸の端が角膜にたって傷をつけるといった心配もありません。視力に影響は決して生じません。

 粘膜下で出血することはありえます。しかし、出血が皮膚まで達して外から見えることはありません。少し眼がゴロゴロするだけで日で退きます。

④個人的見解(「切らない眼瞼下垂手術」についての私のポリシ

 たとえばですが、上の写真の患者さんは、下垂の程度から考えて、健康保での通常の「切る眼瞼下垂手術」の適はあると思います。わたしは、そのような方には、健康保での手術の選肢があることを、はっきりおえします。上の写真の方が、なぜうちで手術を受けたかというと、切る手術はが進まなかったからです。手術時間も術後の腫れも長いからです。そのような方を象とする手術です。

 切る眼瞼下垂手術(いわゆる信州大式手術)についての、私見を記しておきます。この手術は、形成外科入局後1年~2って、アテロムや脂肪腫摘出がこなせるようになった若手が、眼周りの手術として初めて上の先生にえてもらう類の定型的手術で。定型的手術というのは、科書に手順が記載されていて、それに忠えば、誰にでも出る手術という意味です。

 わたしは、この手術は出ますが(、親戚知人にまれた場合に限りやっています)、自分のクリニックのメニュげるつもりはありません。院は自由診療クリニックであり、自由診療というのは、保診療でカバされていない、特殊な技術や、純に美容目的の施術を扱うところだという、信念とささやかな誇りがあるからです。

 ところが、私と同じ、朝日新聞のに出ているクリニックで、この信州大式の「切る眼瞼下垂手術」を、自由診療としてげているところがあります。しかも形成外科ではなく私と同じ、皮膚科出身のであるにもかかわらずです。

 何を考えているのだろうか?と思います。皮膚科出身であるということは、彼は、開業前の勤務時代には、この「切る手術」を一件も施術した経験が無いはずです。形成外科の開業の先生であれば、この手術は、勤務医時代にすでに普通に十例から百例はこなしている手術でしょう。そういった形成出身の先生が、「これは機能的な問題で『病』の範疇だし、特殊な術式でもないから」と、保診療で施術されているにもかかわらずです。

 わたしが、信州大式の「切る手術」を自院メニュに入れていないのは、形成外科出身の保診療を行っている先生がたにする敬意からです。朝日新聞にを出した皮膚科出身の先生は、ほかの全ての形成出身の先生方のひんしゅくを買ったことでしょう。

 問題は、患者側からは、そういうことが判らない、見えないという点にあります。この先生は、保診療でできることを、わざわざ自由診療でやっているからには、よほど腕に自信があるのだろう」と勘違いするひとがいないとは限りません。そんなことはないですこの先生のクリニックのHPの症例写真を確認しましたが、まったく平凡な仕上がりです。

 この先生が保診療でこの手術をするというなら、何も文句は言いません。この先生の手術が、自由診療に値するとはわたしには思えません。

 「切らない眼瞼下垂手術」は、特殊な術式でまだ普及していないです。考案したのは、以前記しました先生という方ですが、いずれ普及して健康保で認められるようになったら、私は自院メニュから下ろそうと思っています。良い術式だと思うので、自分が考案したものでは無いですが普及させたいです。形成出身で、この術式におありの先生は、いつでも見学歓しますので、ご連絡ください。あわせて、保診療での眼瞼下垂手術希望の患者さんを、紹介させてくださいね。

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追記) 朝日新聞の広告は、部数がたしか東海北陸で40万部だったでしょうか?さすがに反響が大きいです。上の写真の方も下の写真の方も、年明け早々の手術で、ブログ掲載をお願いして御諒解頂きました。
このかたは「小さかった頃は、もっと目が大きかったような気がする」と、ご自身で眼瞼下垂を疑って、眼科で相談したのですが、「眼瞼下垂とは言えない」と言われてしまったそうです。
眼科の先生の「眼瞼下垂とは言えない」というのは、保険診療の立場、すなわち、機能的な問題があって、手術の対象になるような状況ではない、という意味でしょう。上まぶたの縁は、瞳孔上縁にあるし、眼を閉じたり開いたりしても、おでこにしわも寄りません。頭痛や肩こりもないし、眼科の先生がためらわれたのは、無理のない話です。

切る手術というのは、元に戻すことができません。若い女性です。十分お綺麗なのだから手を加えなくてもいいじゃないですか、と思われたことでしょう。

「切らない眼瞼下垂手術」は、こういう場合に、活躍します。やってみて、気に入った仕上がりにならなければ、糸を外せばまったく元通りになります。復元可能です。ですから、若い女性の美容目的の施術に向いているといえます。 
「とりあえずやってみた」施術直後の写真です。
綺麗に引きあがりました。ということは、これだけ分、やはり眼瞼下垂はあったわけです。二重のラインも、ぼやけていたのが、くっきりしました。
斜めから見たところ。術前→術直後です。





もともとが目の大きな綺麗な方です。お顔全体をお見せできないのが残念ですが、ほんとにお人形さんのようになりましたよ。
あくまで、元の自分に戻ろうと思えば戻れる軸足を残した上で、いろいろと冒険してみるのは人生が楽しくなるかもです。睫毛をエクステしたり、美容院に行ったりする感覚に近いと思います。
そういう見地からも、この「切らない眼瞼下垂手術」は、有用だと思います。
(2012.1.6)