日本美容皮膚科学会に展示ブース出します

 
 今日は、どちらかというと、お医者さん(とくに女医さん)向けの告示です。
来る7月12日、13日に、舞浜で第32回日本美容皮膚科学会が催されるのですが、その企業展示に、株式会社深谷がヒアルプロテクトのブースを出します。
http://bihifu32.umin.jp/index.html
(画像をクリックすると学会サイトに飛びます)

 それで、この二日間に限ったキャンペーンとして、ヒアルプロテクトのブースに立ち寄って、ヒアルプロテクト小10本+大10本を仕入れて(税別9万円)、ご自身のクリニックに導入していただいた方には、

 1)エックストーシス
 2)PRP療法
 3)アートメイク

のいずれかを無料で、鶴舞公園クリニック(およびアトリエ)で施術します。1)2)は深谷が、3)はあさこ先生かのりこ先生が施術します。
 エックストーシスは24万円、PRPは初回5万円、アートメイクは8万円です。なおかつ、施術は当院の昼休みを利用して通常の御予約とは別枠で行いますから、かなり自由が利きます。
 ちなみに、当院の予約状況は現在7ヶ月待ちです。今6月ですが、12月までの予約はしっかり埋まっていて1月の予約を取っています。1月の予約も埋まり次第、いったん予約を閉めて、来月になったら2月の予約を受け付けます。ですから、かなり好条件だと思います。

 なんで、こういう話になったかと言うと、あさこ先生、のりこ先生とお茶しながら学会ブースを盛り上げる構想を練った結果なのですが・・

「こういうのはどうだろう?ヒアルプロテクト小10個大10個仕入れてくれたら、エックストーシス・PRP・アートメイクの見学を無料で出来るってことにする。」
「それって、引き換えってことですよねー。うーん、女医さんは乗ってこないんじゃないかなあ。」
「なんで?いいアイデアじゃないかと思ったんだけど。」
「ヒアルプロテクトはヒアルプロテクト、エックストーシスの見学は見学、ヒアルプロテクトに関心がある人は、別にエックストーシスに関心があるわけじゃないでしょ?」
「うーん、じゃあどうしたらいい? 何か目を引くアイデアは無いだろうか。」
「普通にヒアルプロテクトだけブースに並べておいたらいいじゃないですか。」
「そうそう、先生、そんなに売り込もうとすると変に思われるよ。この間、同級生の○先生にヒアルプロテクトの話したら、深谷先生ひょっとして在庫抱えて困ってるの?って聞かれたわ。」
「先生、ほんとは在庫抱えて困ってるの?」
「いや、そんなことは無い。あれは確かに製造委託で、小ロット100本単位から始めて、回転が良くなって毎月発注するのが大変になってきたんで、ロットの数が多くなれば単価も安くなることだし3千個単位にしたところだけど、地道に石橋叩きながら発注してるから、在庫の心配は無い。・・しかし、そうかあ、あまりサービスしすぎると、そういう疑いの目で見られるのかあ。いや、君たちと話してると勉強になるよ。」
「それとね、先生。形成外科の男の先生ならともかく、美容皮膚科の女医さんでしょ?自分で手術したいんじゃなくて、自分が手術して欲しい側なのよ。」
「それはよーく解る。・・それなら、ヒアルプロテクト小10個大10個仕入れてくれたら、エックストーシス・PRP・アートメイクどれでも好きなもの一つしてあげます、これならOK?」
「・・それはいいけど、先生はいいの?それで。」
「エックストーシスが24万円でしょ?それが9万円分化粧品を仕入れればしてもらえるなら、私なら絶対行く!」
「僕は別に手仕事が増えるだけのことだから、全然良いよ。君たちはアートメイクただ働きになるけどいいの?」
「先生がそこまでいうなら、私たちもいいですよ。そんなに大変な仕事でもないし。」
「女医さんって案外お金無いんですよね。24万円って女医にとっては高いから、喜ばれると思いますよ。」
「じゃあ、それでいくか。」
「先生、急いでブログで告知したほうがいいですよ。学会のブースでなければ申し込めないなら、急きょ学会に参加するための予定立てなければならない人多いですよ。女医はとにかく忙しいんだから。」

 まあ、そんなようなことを話して、方針が決まったので、こうして告知しているわけです。

 女医さん以外の受付スタッフと相談していたら、こういう結論というか展開にはならなかったでしょう。なぜなら、受付スタッフたちは、うちに見学の先生がいらっしゃると、モニターになっていろいろ私に施術してもらえるのを楽しみにしてるからです。・・結局、女性の考えの中心を占めているのは、自分が施術してもらえるかどうかであって、ほかのことは一気に関心が低くなるのだろうなあ。

 先生、クリニックが予約取れなくて困ってるのに、化粧品の販促まで、いったいどこからそういう意欲が出てくるの?とも聞かれましたが、これはもう性分というか、マグロは泳いでいないとエラ呼吸が出来なくなって死んでしまうのと同じ事です。私は、ほかにこれといった趣味も無い人間なので、何かアイデア絞っていないと、生きてる気がしない、といったら大げさですが。事業を大きくしたいとか、儲けたいとか、そういうのでは断じて無いです。ただただ、あれこれ工夫して頭をひねっていたい。
 面白いアイデアが出て、それが実際にうまくいったときの達成感、これが醍醐味ですね。

おまけ
http://tsurumaikouenn.blogspot.jp/2010/06/blog-post.html
に出てくるエレナさんが、ピアノを弾きながら歌っているところ。名古屋に古くからあるJungleJapというお店です。女医さん同士仲良くなったあとの女子会にどうでしょうか?

https://www.youtube.com/watch?v=zhLrUictrzQ
(画像をクリックするとYouTubeの動画に飛びます)
 (2014年6月14日記)

私が考案したPRP作成法が医学論文になりました(続き)


 昨日の記事(→こちら)の続きです。
まずは、私が考案したPRP作成法の論文が掲載された雑誌の紹介です。

http://journals.lww.com/prsgo/Abstract/publishahead/A_New_Economic_Method_for_Preparing_Platelet_rich.99832.aspx
(画像をクリックすると掲載先に飛びます。) 

 さて、「最近、ブログに症例写真が出てこない、物足りない」とご不満の方もいらっしゃるかと思います。それで今日は、ヒアルロン酸注射とPRP療法との合わせ技についての症例を供覧しますね。

 下の写真の方の法令線と口周りの小じわです。ヒアルロン酸は大きな凹みを持ち上げることは出来ますが、細かい小じわや肌理(きめ)といった細かい仕事に向いていません。PRPはその逆です。それで、法令線の深い部分にヒアルロン酸を、口周り一帯にPRPを注射してやります。


 ヒ アルロン酸の効果は直後から明らかです。下の写真は2週間後です。もっともこれだけ深いと、数回に分けて注入しなければ、凹みが回復しません。PRPの効 果はまだ出ていません。PRPの効果が出るのは2~3ヵ月後からです。先回同様、ヒアルロン酸とPRPを注射しました。


 下の写真は2ヵ月後です。法令線はだいぶ埋まってきましたが、口横の小じわなどはくっきりとしたままです。そろそろPRPの効果が出てくるはずです。この日も再びヒアルロン酸とPRPを注射しました。




 下の写真は4ヵ月後です。この方の場合は、ここでPRPの効果がはっきりと現れてきました。PRPをとても気に入っていただけたようで、この日はPRPだけ注射。


 6ヵ月後です。この日もPRPのみ注射。 私が低価格の自作キットを使って、初回5万円、二回目以降一回3万円で施術している意味がわかるでしょう?効果が出てくるまでにタイムラグがあるので、間違いの無いよう、一歩一歩確認しながら、複数回の施術で結果を出していくわけです。


 下の写真は1年後です。PRPの効果はだいたい8ヶ月くらいコラーゲンの自己産生が続き、そのあと落ち着きますが、出来上がったコラーゲンは数年間保たれるようです。
  

 この方、両頬のたるみを糸(スレッドリフト)で引き上げていれば、さらに若返ることができるのにな、とは思います。しかし、御本人とても満足していらっしゃるので、まあいいでしょう。

 PRP療法は、一部の医師が薬剤としての成長因子を混ぜるという使い方をしたために、評判を落としてしまいましたが、本当は穏やかでよい施術なんですよ。
 
 ヒアルロン酸や糸(スレッドリフト)と上手に組み合わせてやると、さらに良い結果が得られます。ヒアルロン酸注射が下手で、糸の施術もろくに出来ない医者が、ヒアルロン酸や糸の施術をけなしてPRP療法だけが優れているような宣伝をしているようですが、騙されないように。だいたいそういう医者は、過去にPRPに成長因子を混ぜて注射して、制御不能のぼこりを何人も作っています。一回のPRPだけで全て済ませようと無理をするからそういうことになる。

 全ての施術には特性があり、それぞれの長所を生かして上手に組み合わせてこそのプチ整形です。プチ整形とは賢く付き合いましょう。
(2014年6月10日記)

私が考案したPRP作成法が医学論文になりました

 
http://journals.lww.com/prsgo/Abstract/publishahead/A_New_Economic_Method_for_Preparing_Platelet_rich.99832.aspx
(画像をクリックすると掲載先に飛びます。)  

 Plastic and Reconstructive Surgery(PRS)というのは、形成外科で一番メジャーな雑誌です。最近この雑誌のWeb版が出来ました。著作権の縛りが緩く、誰でも無料でdownloadして閲覧ことの出来るopen access journalです。私が考案したPRP作成法を投稿してみたら、なんとacceptされました。いやー自分で言うのもあれですが、この作成法って、上手い工夫だからなー。解る人には解ります。
 実際の作製の動画は→こちら

  ここ半年で、英語論文3本書きました(ひとつはあさこ先生が著者です)。昔は臨床が忙しくて、論文なんてものは大学で上のポストを目指す人が書くものだと思っていたのですが、開業して自分のペースで診療できるようになると、せっかく自分で考えて工夫したことは論文にまとめて発信しよう、という気持ちになるものですね。
http://jddonline.com/articles/dermatology/S1545961614P0259X/1#close    http://www.scirp.org/journal/PaperInformation.aspx?PaperID=46333
(画像をクリックすると掲載URLに飛びます)

 話は変わって、先日、Jリーグの某サッカーチームを担当する整形外科の先生が、うちのPRP作成法の見学にいらっしゃいました。スポーツ医学でも、痛んだ靭帯や関節にPRPを注射しますからね。

 その先生、作成過程で使用される薬剤(ACD-AやPGE1など)のことを、細かく気になさいます。なぜかと思って聞いてみたら、スポーツ医学においては、その薬剤がドーピングとして規制されているものに当たらないかが、非常に重要だそうです。なるほど。
いろんな観点があるものです。
 スポーツ医学としての応用においては、その先生の印象としては、「効くときには場外ホームランのように効く、効かないときはまったく効かない。」だそうで、効果のばらつきは、ひょっとしたら作成法(自分が使っているキット)に問題があるのではないかと考えて、私の方法をネットで見つけて、わざわざお越しいただきました。
 整形外科領域では、どういった疾患というか病態に効くかと尋ねたら、「ステロイド(副腎皮質ホルモン)が効きそうなものには、だいたい有効(の可能性がある)と考えていい」そうです。なるほど。
 痛んだパーツに対する修復作用があるので、その結果として抗炎症効果があるってことなんでしょうね。

 さて、私の方法で一回のPRP作成法において用いる医用消耗品と薬剤を、価格とともにリストアップしてみました。 

 ちょうど1500円くらいです。薬剤を分注しておけば、もっと安くなるでしょう。市販のPRP作成キットは1セット数万円です。遠心分離機や試験管ミキサーといった器械類は別ですが、これも数万円からせいぜい20万円以内で揃います。私の場合は、これを、初回5万円、二回目以降は一回3万円で施術しているわけで、技術料・手間・期待される効果などを考えると、私の感覚ではだいたい妥当な金額です。

 私がひいきにしていて時々行く日本料理屋があるのですが、とても小さな店です。さほど高級そうにも見えない。しかし出てくるものは、確かに旨い。御主人のモットーが、「こんな小さな店で、なんでこんな手の込んだ本格の和食が出てくるのだ、っていうギャップがうちの方針。大きな店を構えるだけの力量はいろいろな意味で自分には欠けているが、お客が驚いてくれれば自分としては満足。」ということのようです。自分とよく似た考え方だと思いました。
 女性が見た目の若さ美しさにこだわるように、男性は生き方の美学にこだわります。自分の持っている能力を最大限効果的に演出して格好付け続けたいってことですね。
 
写真は、イメージ画像ではなく、文中の料理屋さんの画像をネット検索して拾ったものです。さて、どこでしょう(笑。
(2014年6月7日記)