近況報告

和子先生は最近かぎ編みに凝ってます。りかちゃんのお洋服どんどん量産中。

スタジオの受付に飾ってあります。アートメイクに来ると会えますよ。

スタッフの一人が娘さんに糸入れて欲しいというので入れました。24才。

丸いお顔でお肉がたっぷりなので、確かに早めに補強しておいた方が良さそう。

術直後。


並べてみるとわかりやすいかもです。

デザインは下記です。

短いアプトス3本入れて、赤矢印のように少しずつ上に引き上げ、耳前から口横にスプリング糸入れて青矢印のように両側から引き締めます。

合計左右8本。

斜めからみたところ。

ちょっと医学的なこと補足です。糸を入れる深さですが、私はSMAS筋膜と呼ばれる組織のあたりに絡ませるように挿入します。なぜかというと、頬のたるみというのは、SMAS筋膜で引き上げられているので、これを補強しようという狙いからです。

医師によっては、皮下脂肪組織の浅いところに入れる方もいるようですが、たぶんその医師自身が一番よく理解していると思いますが、それではたるみは引き上がりません。だから切るリフトのときにSMASを短縮しているわけですから。

SMASに糸を引っかけて、これを糸で引き締め引き上げるのが一番効果的です。

また、切るリフトの時に、SMASを短縮すると、長期的にはSMASは菲薄化して弱くなります。だから、切るリフトの名手と呼ばれる海外の先生たちの手術をよくよく確認すると、たいてい下方の脂肪組織を吸引や切除して重さを減らしています。そうしなければ、短縮して引っ張り上げたあとの、菲薄化したSMASでは長期的には持ちこたえられないのだと思います。

糸リフトって言うのは、このSMASを強化する施術だと、私は考えています。だから、本当は、切るリフトの時にも、溶けない糸でSMASを補強してやると、最善なんでしょうね。

あさこ先生は、最近趣味の社交ダンスで、全国大会で優勝したそうです。

みんな、頑張っています。

あさこ先生のダンスの動画は→こちら。(大会で優勝した時の動画ではなく、別の集まりのときのものだそうです)

私も62才になりましたが、いまのところ元気です。24で医者になったから、その3倍の72才位までは現役続けていこうかな。

手術はあと何年出来るかわからないけれど、和子先生が編み物続けて、あさこ先生が踊り続けている限りは、なんとなくですが、頑張れそうな気がします。周りの人たちが元気だと元気もらえますね。

(2021.11.29記)


糸でのたるみ引き上げ症例写真と小ネタいくつか


コロナの自粛でクリニックを一か月お休みにしてから早くも一年が経ちました。なかなか終わりが見えませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか?たまには、糸でのたるみ引き上げの症例写真を掲示します。相変わらず毎日この施術ばかりやってます。

一年に一回、糸を入れているお客様です。正面、初診時


一回目糸を入れて一年後。二回目の施術直前。

二回目の糸を入れてから一年後、三回目の施術直前。


こうやって写真を並べてみると、若返り効果がよく判りますでしょう?

斜め横からです。初診時。

一年後、二回目の施術直前。

さらに一年後、3回目の施術直前。

最近は私も年を取ったせいなのか、昔ほどいろいろ思いついたり試みたりしなくなって、毎日同じような仕事をして暮らしています。

それでも性分なので、小ネタのようなアイデアや思う所はあります。以下に披露申し上げます。

加齢臭の取り方

いわゆる加齢臭というのは、ノナニールという物質によって生じます。これはアミノ酸の一つであるリジンによって消臭できるようです。

https://shingi.jst.go.jp/past_abst/abst/p/12/1201/3_shikoku.pdf

リジンって言うのは、サプリメントとして販売されているので、一般人でも手軽に購入できます。本当に有効なら、助かる人も多いでしょうから、実験してみました。

まずはamazonでリジンを購入します。


 これを1g計量して、水100ccに溶かせば1%水溶液です。腐敗しないように私は強酸性水(次亜塩素酸水)を使いました。自作するときは普通に水道水でいいと思います。

これをスプレーボトルに入れて、気になる場所に噴霧します。

私はもうじき62才なので、それなりに加齢臭出ていてもおかしくないです。自分ではなかなか気が付かないので、鼻の良いスタッフに嗅いでもらったのですが、元々あまり臭わないようで、判定できませんでした。そこで旦那持ちのスタッフに家に持って帰ってもらい、旦那で確認してもらったのですが、けっこう有効とのことです。朝ふっておくと、夕方旦那が帰ってきた時にも臭わないと言っていました。

作り方簡単なので、良かったら試してみてください。なんなら、クリニックの窓口で1本千円でお分けしますからお申し出ください。試しに使ってみて、役に立ちそうなら以降自作するでいいんじゃないでしょうか。

「理想的なマスク」その後。

コロナの始まりの頃に携帯用CPAP(ポンプのようなもの)とビニル袋で、HEPAフィルターで濾過された清浄空気を強制供給する理想的なマスクを考えたのですが、やはり見た目が抵抗あるし、防護衣や手袋を付けずにマスクだけ強化しても意味が薄いような気がして、そのままにしていたのですが、わりとコンセプトの近い電動式マスクが商品として存在することを発見しました。

サイドにファンとフィルターが付いていて、清浄空気を供給する仕組みです。


しかしこれ、現物を入手して確認すると、ファンというのが、たぶんパソコンの放熱用のものの転用なんでしょう、およそ空気供給量が足りません。分時換気量6L/minにはほど遠いです。

空気供給量が足らなければ、隙間からフィルターを通ってこない空気を吸うことになりますから、意味がありません。

しかしデザインはなかなか良いので、これとCPAPを合体させてみました。

肩掛けかばんにCPAPを入れると携帯に便利です。

さて、このアイデアをどう活用するかですが、今のところ活用場所が無くて残念です。普段の生活では不織布マスクがすっかり定着したし、先にも書いたように防護服無しではバランスが悪いし。

救急の現場の先生が使うのがいちばん良いような気がします。N95マスクっていう高性能マスクは通気性が悪くて息苦しいはずだし。

名古屋近郊の救急の先生で、これ便利そうだって思った方いらっしゃったらご連絡ください。試用してみて使えそうだったら、何台か私から寄付します。

「舌先を切り裂いて二股にする医療行為したか…医師の資格ないのに「スプリットタン」彫師の40才男逮捕」

医師の資格がないにもかかわらず医療行為をしていたとみられます。警察によりますと、逮捕された愛知県刈谷市の彫師・〇容疑者(40)は医師の資格がないにもかかわらず、3年前から経営する安城市の店などで、男女4人に舌を切り裂くなどの医療行為をした疑いが持たれています。舌先を切り裂いて蛇のような二股にするのは「スプリットタン」と呼ばれていて、医療行為にあたります。〇容疑者は、名古屋市東区の歯科医院から麻酔薬およそ300本を盗んだとして、2月17日にすでに逮捕されていました。調べに対し、〇容疑者は容疑を認めています。

スプリットタンは、なかなかやってくれるクリニック無いですから、こういうことになってしまうのだと思います。どうしてもしたいって方いらっしゃったら、私が麻酔してレーザーで切ってさしあげますよ(↓リンク先ご参照ください)

https://tsurumaikouenn.blogspot.com/2020/03/blog-post_17.html

(R3/4/8記)

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。受付のナース服のリカちゃんが晴れ着を着ました。和子先生の手作りです。

さて、コロナ問題です。これだけ感染者増えてくると、いつスタッフに陽性者出てもおかしくないので、その場合のクリニックとしての対応を考えました。

スタッフに感染者が出た場合、判明した日から2週間、クリニックを休業とします。なので、突然「明日から休業です」ということになるかもしれません。その間のご予約の方は、4か月先にはなりますが、優先的に再予約させていただきますので、御諒解くださいm(_ _)m

そして、今後のコロナ予想です。私はコロナの季節変動を重視しているのですが、それについてわかりやすくまとめた山形県衛生研究所の記事を見つけましたので、ご参照ください(→こちら)。

新型コロナについて、日本のこれまでの推移は下図です。


 北半球のスウェーデンとフランスを並べてみます。


スウェーデンは、ロックダウンなど感染予防対策をほとんど取らず、自然免疫成立を期待していた国です。それなりに落ち着いて来ていたのですが、10月末から急に増加し始めました。フランスは、対策をとっていた国ですが、絶対数はともかく、傾向は似ています。

日本はと言うと、夏にちょっとだけ小山がありましたが、やはり10月末から急激に増えてきました。

南半球のオーストラリアと南アメリカを見てみます。北半球と季節が6カ月ずれますから、7月・8月は冬です。この時期に山がありますが、オーストラリアでは日本の夏に当たる12月には今のところ増加はありませんが、南アフリカでは北半球に遅れて増加傾向です。北半球でも、夏に増加した日本と、そうでなかったヨーロッパの違いがあるように、夏に増加する国としない国があるのかもしれません。


下図は、インフルエンザの月別検出数(東京都感染症情報センター調べ)です。冬に増加しますが夏にも少しだけ山があります。新型コロナで夏に山が出るのは、これに似たことなのかもしれません。南アフリカは、変異して感染性のさらに高まったウイルスが出ているようなので、その影響もあるでしょう。

それにしても、今年は、インフルエンザはまったく検出されないそうです。皆がマスクなどで対策しているからですが、それでもこれだけ新型コロナの感染者数が増えているということは、よほど感染性が高いウイルスなんでしょう。私を含め、医療関係者は、去年の秋には、冬に少しは増えるだろうがここまでとは予想していませんでした。だからこそインフルエンザとの複合感染を危惧していたわけです。まさか、インフルエンザがこれだけ抑えられているのに、それでもなお新型コロナがこれだけ増加すると考えていた人はいなかったでしょう。

今後ですが、2月をピークとして、感染者数は低下すると思います。10月末からの激増は、これがこのウイルスの真の姿であったということです。凄いウイルスですね。昨年2月頃から日本に上陸して以来それほど増えなかったのは、季節的に終息期に入っていたのと重なったからでしょう。

スウェーデンのグラフを見ると、自然免疫は期待できそうにありません。ワクチン本当に効くのかなあ。昨年同様、5月には落ち着きますが、また次の冬に激増するっていう状況が今後も続くのかもしれませんね。そうすると、医療体制を含めた社会全体がコロナに合わせて変化していくしか、出口がありません。ここまでとは思わなかったなあ。

だけど、人間慣れますから、何とかなるでしょう。「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」です。

(R3.1.8記)