あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。受付のナース服のリカちゃんが晴れ着を着ました。和子先生の手作りです。

さて、コロナ問題です。これだけ感染者増えてくると、いつスタッフに陽性者出てもおかしくないので、その場合のクリニックとしての対応を考えました。

スタッフに感染者が出た場合、判明した日から2週間、クリニックを休業とします。なので、突然「明日から休業です」ということになるかもしれません。その間のご予約の方は、4か月先にはなりますが、優先的に再予約させていただきますので、御諒解くださいm(_ _)m

そして、今後のコロナ予想です。私はコロナの季節変動を重視しているのですが、それについてわかりやすくまとめた山形県衛生研究所の記事を見つけましたので、ご参照ください(→こちら)。

新型コロナについて、日本のこれまでの推移は下図です。


 北半球のスウェーデンとフランスを並べてみます。


スウェーデンは、ロックダウンなど感染予防対策をほとんど取らず、自然免疫成立を期待していた国です。それなりに落ち着いて来ていたのですが、10月末から急に増加し始めました。フランスは、対策をとっていた国ですが、絶対数はともかく、傾向は似ています。

日本はと言うと、夏にちょっとだけ小山がありましたが、やはり10月末から急激に増えてきました。

南半球のオーストラリアと南アメリカを見てみます。北半球と季節が6カ月ずれますから、7月・8月は冬です。この時期に山がありますが、オーストラリアでは日本の夏に当たる12月には今のところ増加はありませんが、南アフリカでは北半球に遅れて増加傾向です。北半球でも、夏に増加した日本と、そうでなかったヨーロッパの違いがあるように、夏に増加する国としない国があるのかもしれません。


下図は、インフルエンザの月別検出数(東京都感染症情報センター調べ)です。冬に増加しますが夏にも少しだけ山があります。新型コロナで夏に山が出るのは、これに似たことなのかもしれません。南アフリカは、変異して感染性のさらに高まったウイルスが出ているようなので、その影響もあるでしょう。

それにしても、今年は、インフルエンザはまったく検出されないそうです。皆がマスクなどで対策しているからですが、それでもこれだけ新型コロナの感染者数が増えているということは、よほど感染性が高いウイルスなんでしょう。私を含め、医療関係者は、去年の秋には、冬に少しは増えるだろうがここまでとは予想していませんでした。だからこそインフルエンザとの複合感染を危惧していたわけです。まさか、インフルエンザがこれだけ抑えられているのに、それでもなお新型コロナがこれだけ増加すると考えていた人はいなかったでしょう。

今後ですが、2月をピークとして、感染者数は低下すると思います。10月末からの激増は、これがこのウイルスの真の姿であったということです。凄いウイルスですね。昨年2月頃から日本に上陸して以来それほど増えなかったのは、季節的に終息期に入っていたのと重なったからでしょう。

スウェーデンのグラフを見ると、自然免疫は期待できそうにありません。ワクチン本当に効くのかなあ。昨年同様、5月には落ち着きますが、また次の冬に激増するっていう状況が今後も続くのかもしれませんね。そうすると、医療体制を含めた社会全体がコロナに合わせて変化していくしか、出口がありません。ここまでとは思わなかったなあ。

だけど、人間慣れますから、何とかなるでしょう。「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」です。

(R3.1.8記)