しみ取りについて・その2(男性のしみ)


 男性のしみ取りについてのお話です。

 うちのような美容のクリニックというのは、女性でも入りにくい人には入りにくいところのようです。お客様の話を聞くと、クリニックの向かいに横断歩道があるのですが、その向こう側で待機していて、歩行者信号が青になったらピューっと小走りに渡って、そのまま勢いでクリニックの扉を開けて入るとか、タクシーを少し手前(50mくらい)で降ろしてもらうとか、いろいろ苦労なさってるみたいです。

 女性でもそうですから、男性はなおさらです。

 玄関を入るなり「お願いします!」と、道場破りにでも来たのかこの人は?と思うような大声で挨拶してくるひともいます(きっと緊張してるんでしょう)。

 「いやーこの年になって、男が顔のことを気にしちゃあいかんのだが、アッハッハ。」
 だいたいこんなような、前振りから始まります。手順みたいなものです。
 「孫が、『おじいちゃん、その黒いのは何?』って聞くものだからねー。」
 この理由は、女性からもときどき聞きます。世の中の多くのお孫さんは、しみ取りの口実に使われてると思います。
 「会社を経営していて、営業に出ることもあるんですが、若い人と話するのに、少しでも若作りしていかないと、話が噛み合いにくいんですよ。」
 これは、けっこう真面目な理由です。たしかに、そういうことはあると思います。
 ですけど、若返りの欲求ってのは、男性女性問わず、誰にでもあるものなんですよ。理由なんて要りません。
 別に恥ずかしいことじゃないんですが、皆さん、なんか理由をつけたがりますね。
 そうそう、「うちの家内が来たがってるんだが、まずあなた行って来て本当に取れるのか、確認してきて頂戴、と言われて来ました。」という、奥様思い?の方もいらっしゃいました。
術前

術後(1ヶ月)

 しみが、やや厚かったところ(いわゆるイボ)は、少し残ってます。もう一回レーザー当ててやると取れるはずなのですが、まあ、これで御満足な様子です(1カ月目なので、若干「戻りじみ」も出ています)。

 もうおひとり。
 術前

 術後(1週間目)

 しみ(というか、厚さがあるのでイボ)は、全部は取れなかったので、もう一度レーザー当てます。
  2回目レーザーあててから、1週間後
これでほぼ取れました。

 ここを見て、しみを取ろうか迷っていらっしゃる男性のかた、仲間はたくさんいますよ。ぜひいらしてくださいね。
(2009年7月28日記)

まつげの育毛剤(グラッシュビスタ)


 昨年くらいから出てきた、ラティース(注:この記事は2009年に書きました。現在はグラッシュビスタという名前で国内で発売されています)という睫毛(まつげ)の育毛剤があります。うちの女の子たちに試してもらいました。

before
2ヶ月後

左横から見たところ。
before
2ヵ月後

右横から見たところ。
before
2ヶ月後

 ちゃんと、生えるものですねー。感心しました。
 うちの女の子たち(といっても、44才~70才ですが。ちなみにこの写真のひとは46才)8名に2ヶ月使ってみてもらいましたが、全員1~2割増し(密度・長さ・太さ)って感じです。70才のひとでもちゃんと育ちました。
 ネット検索した限りでは、まだ、あまり実例の写真は出てなさそうだったので、写真アップしてみました。。

 製造元であるアメリカのAllergen社のHPはこちら。
http://www.latisse.com/医薬品扱いなので、日本では、個人輸入するか、うちのような美容系のクリニックでしか購入できません(普通の化粧品のようにデパートとか通販では購入できない)。
 もともとは、緑内障の目薬の副作用で、まつげが伸びることが判っていて、これを応用したものだそうです。それなら、その緑内障のお薬をまつげに塗ってやれば、安く上がるんじゃないの?と思って、眼科の友人に聞いてみました。キサラタンというお薬だそうです(注:この記事を書いた2009年にはまだルミガンは発売されていませんでした。ルミガンのほうがキサラタンよりもラティース=現グラッシュビスタに近いです)

 仕入れ価格で、ラティースの1/4くらいです。
 しかし、これ、実際に使ってみると、目薬なだけあって、流動性がたかく、まつげの根元に溜まらず、流れてしまうことがわかりました(ラティースはとろみがあって、流れないように工夫されている)。成分は似ていても、やはり使い勝手っていうのがあるんですね・・。
 余談になりますが、アメリカには、「医師の処方箋がなければ購入できない化粧品」というジャンルがあります。
 病気を治す目的ではない、美容目的、という意味では、化粧品的なのだが、正しく使用しないと、色素沈着やかぶれといったトラブルの原因となりやすい、そういったものを、医師の管理のもと、安全に流通させよう、というコンセプトで、日本にはまだありません。
 ラティースは、まさにそういうジャンルに属します。
 「プチ整形のブログ」と銘打っているここで、ラティースの紹介は、いかがなものか・・と、少し悩みましたが、上記のような意味で(医師による管理が必要という意味で)、ぎりぎり「プチ整形」の守備範囲内と言えばいえないこともないか、とも思います。(^^;。

 使い勝手の工夫とか、ノウハウ的なことは、実際に使用しているひとの話を聞くのがいちばんです。お求めの際に、カウンターでうちの女の子たちといろいろ話して盛り上がってください。そういう話してワクワクすること自体も、楽しみのうちですものね。
 (2009年7月2日記)
  
(追記) モデルのスタッフの子が、ラティースで伸びてきたまつげにマスカラ付けてみたので、これも写真にとって載せてくれ、と言うので、アップします。つけまつげみたいにバサバサして迫力あります。