東京の感染者数増加をどう考えるか?


私は美容外科医(皮膚科医)であり、このブログも施術のbefore/afterを中心に書いてきました。専門外の感染症の予測など書き連ねて、情報を混乱させるべきではない、という意見もあるでしょうが、4月から5月にかけての予測が割と当たっていたので、引き続き私の考えるところを記してみます。
東京を中心に、新規感染者数が増えています。東京や政府は、再びアラートや緊急事態宣言を出すべきなのでしょうか?いわゆる第二波は来ているのでしょうか?
まず東京の1日あたりの新規感染者数の推移です。100人を突破しました。

さあ、大変だ、と感じるのはもっともですが、一日あたり死亡者数の推移を見てみましょう。さほど増えてはいません。

全国でも確認してみましょう。感染者数は地増加傾向です。

しかし、死亡者数はさほど増えていません。東京と同じです。


この解釈ですが、
(1)東京を中心に増えている感染者は、若年者が中心で、重症化しにくい、
(2)マスク着用やソーシャルディスタンスの習慣が身に付いたため、若年者から高齢者への感染が防がれている、
ということだと、私は解します。
これは悪いことではありません。重症化しにくい若年者の間で感染と治癒がひろがっていけば、それはちょうどワクチンを接種するのと同じだからです。感染の最中にいる若者が高齢者と接触することはリスクですが、治癒して免疫をもった若者が増えれば、高齢者にとっては「人間の盾」になります。

いま必要なのは、「夜の街での遊びの自粛を促すこと」ではなくて、「若年者と高齢者との接触を可能な限り断つこと」だと私は考えます。

高齢者の皆さん、若者には近寄らないようにしましょう。若者、とくに活発に夜遊びしているような人は、しばらく実家に帰ったり、病院におじいさんおばあさんのお見舞いに行ったりしないでください。
次記事では、また美容若返りの施術のbefore/afterが書ければいいなあと思います。
しかし、気がついたら2020年も、もう折り返しに来てしまいました。今年は早く感じますね。
(2020/7/4記)