先回の記事(→こちら)の続きです。
ビタミンCでの膣ケア製品の話は、予想外に好感触で、お客さんからも「サンプルあったら使ってみたいです!」という申し出がありました。
その中のお1人かつ御夫婦とも医療関係の方にお願いして、データをとってみました。どういうデータかというと、性交をしたあと、膣内は精液や愛液によってpHが中性に傾くであろうと予想されます。この確認と、性交直後にビタミンC(100mg)をシリンジで膣内に注入した場合(膣内は速やかに酸性を回復すると予想されます)の変化です。
これがまた、予想通りのきれいな結果となりました。
コメント:「ビタミンC注入30分後は、膣に精液のにおいがしない(無臭)。性交をした痕跡が無くなる。」
正常な膣というのは、乳酸菌が乳酸を産生することによって、pHが4.0付近に保たれています。この弱酸性下では、黄色ブドウ球菌などの雑菌・病原菌は繁殖できません。
現在、ほぼレシピは固まったので、量産の準備と、通販サイトの下書きをしています。通販サイトに用いるイラストはプロに描いてもらうのですが、私が描いた下書きがスタッフたちに結構受けたので、以下にUPしてみます。ご笑覧下さい。
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なぜ膣にビタミンC??
膣の粘膜はとてもデリケート。でも守ってくれるナイト(騎士)のような乳酸菌がいます。乳酸菌は「乳酸」という酸を出して、ほかの雑菌がはびこらないように大切な粘膜をガードしてくれています。
頼もしい乳酸菌ですが、ときどき弱ることがあります。するとここぞとばかりに、悪い雑菌がはびこって、わがもの顔でいろいろ悪さを始めます(細菌性膣炎など)。
ビタミンCは弱った乳酸菌ナイトを復活させる魔法のドリンク剤のようなものです。ビタミンCでパワーアップした乳酸菌は再び力強くあなたの膣を健康的にガードしてくれます。
どんな風に使うの?
<ジェルタイプ>
(1)一日1~2回、付属のシリンジで1mlを吸い取って、外陰部に塗ってください。おりものの臭いが気になる、多いなど、症状の強い方は、婦人科の先生と相談した上で、シリンジを膣の奥までやさしくそっと入れて1ml全量を注入してください。これを6日間、あるいは症状がおさまるまで続けます。(3)婦人科の先生から頂いた抗菌剤の膣錠がある場合の併用は可です。抗菌剤による治療が終わった後に引き続きジェルを使用するのも、乳酸菌を育ててくれるので意味があります。
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イラストレーターの方に、「ハートを膣に見立てたのはいいアイデアです」と褒められました。ちょっとうれしい。
(2015/06/23 記)
追記
シュシュとチュチュの販売開始しました。(下の画像をクリック)
鶴舞公園クリニック 院長 深谷元継