上まぶたのへこみ


目の上のへこみが気になって来院された方です。眼窩内脂肪の萎縮か、眼瞼挙筋のゆるみとともに眼窩内脂肪が奥に引き込まれたか(メカニズムの解説はこちら)、どちらかまたは両方です。
前者なら、ヒアルロン酸を打ってやればいいし、後者なら眼瞼下垂のタッキングが有効です。
一見、眼瞼下垂は無さそうに見えますが、左目(向かって右)の眉毛が上がっています。眉毛を上げて一生懸命目を開いていると考えると、軽い眼瞼下垂があるのかもしれません。

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆
それで、試しにタッキングで糸をかけたところです。緑色の糸(ソフトナイロン)が見えますが、これは、糸をかけたまま、まだ切らずに、上がり具合を確認しているところだからです。目の上のくぼみが改善しているので、眼窩内脂肪がうまく引き出されたと判断されます。
もし、改善しなければ、それは、1)脂肪が萎縮して量が少なくなってしまっているか、2)もともと少ないか、3)タッキングの糸がうまくかかっていないか、です。

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆
3ヶ月たって、いらっしゃた写真です。タッキングの戻りはありません。タッキングはうまくかかっていないと、数時間で戻ってしまうこともありますが、3ヶ月経って戻らなければ、ほぼ永続的です。
この方が来院されたのは、「窪みは気にならなくなったが、二重の幅が狭くなってしまったので何とかしたい」でした。内側から糸をかけて引っ張りあげるので、その分、どうしても二重の幅は狭くなります。逆に言うと、二重幅が狭くなったということは、タッキングがちゃんと効いているということでもあるわけですが。
下垂のほうはやはり軽度あったようで、左眉の上がりが下がって改善しています。

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆
それで、埋没法で二重の幅を広げました。写真は直後です。二重のラインにも一工夫があって、この方の場合、元々の目が三角形ぎみ(△)なので、外側の刺入点を高めに、内側を低めのライン上に置くことによって、二重のラインを架橋してやります。そうすると、きれいな半円状になります。
直後の写真なので、やや幅が広いですが、2週間ほどで少しかぶさってきて、丁度良い感じになる予定です。それまでは、周りの人には、「アイテープして二重の癖つけてるの」と言って、2週間経ったら、「アイテープやってるうちに二重の幅が広くなっちゃった!」とか言ってれば過ぎると思います。もっとも、この方は、写真の使用もご快諾いただいたくらいなので、その必要もないかもしれませんが。
左(向かって右)がやや広めのようにも見えますが、元々の目の形の違いもあるので、まあ、いったん二週間たって落ち着くまでは、これで様子をみて、どうしてもであれば修正する(糸外して少し下でやり直す)すればいいと思います。たぶん、これで正解だと思うけどなあ・・。

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆
写真を並べてみました。上から、タッキング前、タッキング後3ヶ月、埋没二重直後、です。並べると、左眉の下がりもよくわかりますね。

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

さて、閑話休題。
お客様に、少しお待ちいただかなければならないとき時などに、お茶をお出ししますが、そのときの器を入れ替えました。
ロイヤルコペンハーゲンのフルレースのバーガンディーです。廃盤なので、なかなか手に入らなかったのですが、ようやく一客だけ入手できました。

こちらは日本茶用の湯のみです。こちらは3客手に入りました。

なんで、このバーガンディー探してたかというと、クリニックのソファの色にしっくり合うんです。今までの青のロイヤルコペンハーゲンも、それなりに合うんですが、やっぱりバーガンディーのほうがいいです。ちなみにバーガンディーっていうのは、フランスのブルゴーニュの英語読みだそうで、赤ワイン色ってことです。
生花は欠かしません。クリニックの内装も、女性のお顔と同じで、ほんのちょっとの違い、こだわりで、明るく映えるように思います。小さなクリニックですが、お客様をお迎えするために、それなりに頑張ってお化粧してお待ちしているところです。
(2011.8.4)