先回はブータンの旅行記だけのUPでごめんなさい。だけど、あの話(ブータンになぜ美容外科が無いのか?)は、けっこう考えさせられました。
すぐには自分の生活や人生観変わるものじゃないけれど、心のどっかに仕舞っておくと、いつか役立つ日がくるかもしれません。
さて、表題の症例です。連続写真はこんな感じ。
またYoutubeに動画でUPしました。前編と後編に分けてあります。よろしくご視聴ください。
21才の子にエラボトックスと溶けない糸リフトしました(前編)
21才の子にエラボトックスと溶けない糸リフトしました(後編)
内容はご視聴いただくとして例によって閑話休題。うちのクリニックにはぬいぐるみが多いです。紹介します。
診察室の無影灯でブランコしているミッフィー
ピコレーザーの上のミッフィーとアルパカ
ワゴン下のこれまたアルパカとミッフィー
なぜこんなにぬいぐるみがあるかと言うと、施術に当たっての緊張を少しでも和らげよう、和んでもらおうという工夫です。
実際、しみやほくろのレーザーを照射する際には、手に握っていてもらったりもします(そういうぬいぐるみ要員もいる)
ルートを取るときの腕枕もウサギ。
これらのぬいぐるみって、全部私自身が探して買って来てるんですよ。なかなかセンス良いでしょ。
それでブータンに言ってきた時に、チミラカンのお寺の前で魔除けとして売られていたこちらのぬいぐるみ。
ルート取るときの腕枕にちょうど良さそうだと思って買ってみたんですが、実際に使って見ると、機能(形状)としてはちょうど良いのですが・・
なんか合いません。動物たちが怯えてます。
なんでこれ、合わないのだろう?と私なりに考えたんですが、動物のぬいぐるみって癒しであり、副交感神経刺激、脳波で言うとα波誘発に働きます。
しかし、この魔除け君は、可愛いし愛嬌があるとは思うんですが、見ていると交感神経興奮、脳波で言うとβ波誘発に働きそうです。
この相反する刺激が対立して、不快感につながるのだと考えました。
なのではるばるブータンから旅してきてもらった魔除け君には申し訳ないけど、退場してもらって、まあしかし捨てる神あれば拾う神あり、「可愛い」と言ってくれる知人がいたので差し上げました。
私、こういうものに対する羞恥心とか「下品だ」って思う気持ちは本当に無いんですよ。まして、ちゃんとしたところで購入した魔除けだし。
そうじゃなくて、人をリラックスさせるvs緊張させるっていう雰囲気の対立のお話です。あくまで感覚的な問題。
何が言いたいかですが、ミッフィーやアルパカのぬいぐるみには、やっぱり癒しや緊張緩和の力があるんだなってことに、魔除け君のおかげで改めて気が付きました、ってお話でした。
開業して20年を超えましたが、当初から待合室や診察室の生花は欠かしません。これもまた癒しの力があると思うから。造花にすれば安価で済みますが、ここは譲れないところです。
こだわりっていうよりも、クリニックという場の雰囲気を構築していると、私個人の好みを超えて、自然にそうなってきます。
私自身が「生花が好き」というよりは「女性は造花ではなく生花があることで心が和む」ということを知っていて、それをクリニックの環境作りに最大限活用している、ってことですね。決して男性的な人間ではないけれど、そうかといって女性的でもない。ちなみにMBTI診断の結果は何回やってもISFJ(擁護者)と出ます(笑)。