20年前に働いていたスタッフに溶けない糸リフトしました

うちのクリニックは2003年開業なので、今年で22年になります。

開業して間もないころに、紹介で半年くらい受付事務を手伝って貰っていたあきちゃん(当時20才くらい)がYoutubeを見て「私も糸を入れたいです」とコメント寄せてくれました。

もちろん私は覚えているし、なんならその当時から働いてくれているスタッフも何人かいるので「あきちゃんだ、懐かしい」と盛り上がって、どうせならYoutubeにも出てもらおうということにトントン拍子で話がまとまりました。

あきちゃんの20年を挟んだ顔写真がこちら。

さて、あきちゃんのお顔をどこまで復元できるでしょうか?

動画は→こちら(前半)

 
https://youtu.be/marFeivq1-k

と→こちら(後半)

 
https://youtu.be/uIvmFk4aWoQ

 結果は動画ご視聴ください・・と書きたいところですが、それも意地悪っていうか、お時間無い方もいるだろうし、写真だけ上げておきます。

まあまあの仕上がりかと思います。

しかし、動画中でも私がつぶやいているんですが、あきちゃんに20才の頃にもっと積極的に糸勧めておけばよかった。

下がってしまったもの上げるより、下がらないように予防的に溶けない糸入れておく方がいいです。

いったんぽよんと下がってしまったもの上げるのって、どうしても限界があるし、何よりこの20年間の老化をゆっくりと進ませることが出来たと考えるからです。

でも、この先の20年を考えたとき、40才ではあるけれど、溶けない糸を入れておいた方が絶対に良いです。全然遅くはありません。これからの老化(たるみ)がゆっくりになる。

たるんでから引き上げるのではなく、たるんでいないうちに予防的に溶けない糸で補強しておく。転ばぬ先の杖。


さて例によって閑話休題。

チッタナポリの最上階からは、たまに晴れ上がった日には富士山が見えます。

先日綺麗に見えたので写真撮影しました。

実は南知多は愛知県西部から富士山が見える数少ないスポットです。早稲田大学の永井先生がマップを作成してくれています(→こちら

(ピンク色が富士山が見える地域)

それでせっかく富士山が見える晴天だったので、南知多の各所から富士山を撮影してまとめてみました。

こちらもYoutubeに投稿してあります。よろしければご視聴ください。→こちら

 
https://youtu.be/At6ES7o9W5A 
(2025.1.29記)

和子先生(60才)にまた溶けない糸入れました

最近2030才くらいの若い子たちに溶けない糸入れる話ばかりでつまらないと思っていた方、お待たせしました。還暦迎える和子先生に糸入れた動画UPしたのでご視聴ください。



 

下は和子先生が研修医で私(30才くらい)が指導医だったころの、友人の医師の家での宅飲みのスナップ写真。和子先生に若い頃の写真頼んだら「これでいいんんじゃないの?」と持ってきてくれました。この頃から和子先生とは仲良かったですが、ここは誤解の無いよう明記しておきますが、人として仲が良いだけで男女の関係は一切ありませんでした。残念だけど。
まあ私にとっては、性別抜きで可愛い後輩です。私、この頃めちゃくちゃ頼りになる優しい先輩医師やってたからなあ。懐かしい、そうだったそうだった。

左は20年前、私が開業して間もない頃に遊びに来てくれた時の写真。真ん中は、動画中でも和子先生語ってますが、老けを感じて「楽しい白髪のおばあさんになろう」と考え始めてた時期。右は私が「そんなこと言わずに僕に修復させてくれ」と懇願して、目周りのたるみ取りやら糸リフトやらいろいろやった後の写真。

これまた動画中で私が語ってますが、昔の仲間が老化して崩れていくの見るのって、ほんと悲しいんですよ。だから修復したい。
和子先生の言うように「老いを楽しく受け入れる」も一つの考え方ですけどね。まあどっち選んでも間違いではありません。好みの問題。

おまけというか、えいご皮膚科の山田詠剛先生と3人で「しみ取り対談」してみました。これもYoutubeにUPしたのでお楽しみください。
 

話は変わって、たまには時事問題。といっても一か月前のお話ですが。

【献体写真に「頭部がたくさん並んでる」と添え... 美容外科医の「解剖実習」投稿が波紋 2024/12/23() J-CASTニュース】

東京美容外科の医師・黒田あいみ氏によるSNS投稿が波紋を広げている。解剖実習に際し、インスタグラムやアメブロに献体の写真を公開したことについて、倫理観を問う声が相次いだものだ。黒田さんは東京美容外科・沖縄院院長を務める医師だ。トライアスロンでの日本代表経験もあるといい、「アスリート医師」として書籍も発売している。波紋を広げているのは、黒田氏が2024122日に公開したブログだ。「いざ解剖研修@グアム!→打ち上げ☆」とのタイトルで、グアムでの解剖研修に際し、解剖の様子を撮影した写真などを公開していた。なお、投稿は23日までに削除されている。黒田氏は「今回は fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)で勉強をしにきていて」とし、解剖の様子を複数の写真を交えて伝えた。解剖が行われている様子を背景に、複数の医師らで並んだ記念撮影写真も公開している。黒田氏は、笑顔でピースをしていた。公開された中には解剖中の献体の頭部の画像もあり、おおむねモザイク加工がされていたものの、一部は加工が外れたまま公開されているものもあった。一連の投稿にはランチに食べたというピザやサンドイッチの写真も並び、黒田氏は「いや~~~朝から晩までの解剖は本当に疲れました」「もうぐったりでした」などと絵文字混じりにつづっていた。「解剖→打ち上げ だけでもやばい雰囲気なのに」黒田氏はインスタグラムでも「 fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)解剖しに行きます!! 」などとして写真を公開。中には、「頭部がたくさん並んでるよ」として、献体の頭部がずらりと並んだ写真に絵文字付きのコメントをつけた投稿もあった。

解剖実習は、実際の人間の遺体を使い行われる。敬意と節度のある対応が当然とされる中、献体の写真を公開してのSNS投稿を行った黒田氏に対し、「解剖→打ち上げ だけでもやばい雰囲気なのに、まさか御遺体とピース写真とは、、」「学生でも解剖実習中にご遺体を使ってふざけるようなことをしたら一発留年だし、悪質だと停学・退学もありえるのに、お医者様がこれではねえ。。。」などとする投稿が相次いだ。

いろいろな論点があるだろうとは思いますが、私はこのニュースに接した時に、「自分が頭部の元の持ち主だったらどう感じただろうか?」を考えました。

あくまで私の場合はですが、死んだ後で解剖されるときに、美人の女医さんが記念に一緒に頭部の写真撮ってくれたら、嬉しいかも。変な猟奇的な性癖じゃなくて、単純にそう思いそう。

ご遺体の尊厳がどーのこーのとか言う人もいそうだけど、ご遺体って、生きていた人間が土に還る過程なのであって、生きていた人間の延長線上、亡くなったから急に位が上がって神や仏になるわけでも無し、黒田先生も、出来ることなら、頭部に「一緒に写真撮って良いですか?」って聞いてみて、「いいよ」って頭部が返事してくれたら写真撮ってSNSにUPするで良かったと思うんですよね。

しかし亡くなってるから、同意が取れない。それを無視して勝手にSNSに上げたら、それはやっぱりいかんでしょ?ってそういう次元の話だと私は感じました。一言でいうなら、マナー違反。

だから、この問題って、その頭部の元の持ち主、あるいはそのご遺族と黒田先生との関係性の話だと思うんですよ。周りが騒ぐことではなくて。

黒田先生と面識があるわけでは無いけれど、叩かれ過ぎな気がして可哀想だったんで、ちょっとだけここで励ましておきたいと思って書きました。目に触れるかな?

東京美容外科辞めて暇だったら、名古屋に遊びに来てください。ご飯くらいは奢ってあげるから(笑)。





21才の子にエラボトックスと溶けない糸リフトしました

 先回はブータンの旅行記だけのUPでごめんなさい。だけど、あの話(ブータンになぜ美容外科が無いのか?)は、けっこう考えさせられました。

すぐには自分の生活や人生観変わるものじゃないけれど、心のどっかに仕舞っておくと、いつか役立つ日がくるかもしれません。

さて、表題の症例です。連続写真はこんな感じ。



またYoutubeに動画でUPしました。前編と後編に分けてあります。よろしくご視聴ください。

 

21才の子にエラボトックスと溶けない糸リフトしました(前編)

 

21才の子にエラボトックスと溶けない糸リフトしました(後編)

内容はご視聴いただくとして例によって閑話休題。うちのクリニックにはぬいぐるみが多いです。紹介します。

診察室の無影灯でブランコしているミッフィー

ピコレーザーの上のミッフィーとアルパカ

ワゴン下のこれまたアルパカとミッフィー

なぜこんなにぬいぐるみがあるかと言うと、施術に当たっての緊張を少しでも和らげよう、和んでもらおうという工夫です。

実際、しみやほくろのレーザーを照射する際には、手に握っていてもらったりもします(そういうぬいぐるみ要員もいる)

ルートを取るときの腕枕もウサギ。

これらのぬいぐるみって、全部私自身が探して買って来てるんですよ。なかなかセンス良いでしょ。

それでブータンに言ってきた時に、チミラカンのお寺の前で魔除けとして売られていたこちらのぬいぐるみ。

ルート取るときの腕枕にちょうど良さそうだと思って買ってみたんですが、実際に使って見ると、機能(形状)としてはちょうど良いのですが・・


なんか合いません。動物たちが怯えてます。


単品としては可愛いと思ったんだけどな・・。

なんでこれ、合わないのだろう?と私なりに考えたんですが、動物のぬいぐるみって癒しであり、副交感神経刺激、脳波で言うとα波誘発に働きます。

しかし、この魔除け君は、可愛いし愛嬌があるとは思うんですが、見ていると交感神経興奮、脳波で言うとβ波誘発に働きそうです。

この相反する刺激が対立して、不快感につながるのだと考えました。

なのではるばるブータンから旅してきてもらった魔除け君には申し訳ないけど、退場してもらって、まあしかし捨てる神あれば拾う神あり、「可愛い」と言ってくれる知人がいたので差し上げました。

私、こういうものに対する羞恥心とか「下品だ」って思う気持ちは本当に無いんですよ。まして、ちゃんとしたところで購入した魔除けだし。

そうじゃなくて、人をリラックスさせるvs緊張させるっていう雰囲気の対立のお話です。あくまで感覚的な問題。

何が言いたいかですが、ミッフィーやアルパカのぬいぐるみには、やっぱり癒しや緊張緩和の力があるんだなってことに、魔除け君のおかげで改めて気が付きました、ってお話でした。

開業して20年を超えましたが、当初から待合室や診察室の生花は欠かしません。これもまた癒しの力があると思うから。造花にすれば安価で済みますが、ここは譲れないところです。

こだわりっていうよりも、クリニックという場の雰囲気を構築していると、私個人の好みを超えて、自然にそうなってきます。

私自身が「生花が好き」というよりは「女性は造花ではなく生花があることで心が和む」ということを知っていて、それをクリニックの環境作りに最大限活用している、ってことですね。決して男性的な人間ではないけれど、そうかといって女性的でもない。ちなみにMBTI診断の結果は何回やってもISFJ(擁護者)と出ます(笑)。

幸せの国ブータンには美容外科が無い

お正月にブータンに行ってきました。

ブータンといえば、GNH(国民総幸福量)という概念を提唱し、幸せを追求する国で知られています。どんな国なのか、一度見てみたいと思っていました。
行きの飛行機からです。西向きに飛んでいるので太陽は後方。エンジンに映って初日の出が見えました。

飛行機から見えたヒマラヤの山。雲の上に突き出しています。エベレストかもしれません。

乾季なので雪は降らず気温は日本とあまり変わりません。日中はむしろ暖かいくらいです。

ガイドの方が日本語が上手で色々ブータンの事情を教えてもらいました。

驚いたのはこの国には美容外科が存在しないのだそうです。私は20年以上前開業する前に、アメリカとロシアの知人を頼って美容クリニックを見学させてもらったのですが、その時感じたことは

「どんな豊かな国にも、またどんな貧しい国(当時のロシアはソビエト崩壊後で経済は大変だったので)にも美容外科はある」

でした。

なのでブータンに美容外科が存在しないというのは衝撃でした。

男性のガイドでしたが、豊胸手術や脂肪吸引の存在自体を知りませんでした。欲が無い訳では無さそうで、脂肪吸引の話には興味深々で、リベルサス(食欲を抑える薬)の話をしたら早速ネットで検索もしていました。

二重瞼手術の存在は知っているようで、お金持ちはタイまで手術を受けに行くそうです。

ついでに聞いてみたのですが、ブータンには風俗のお店も無いようです。そういうのは法律で禁止されているらしい。

別にブータンの男たちが貞操観念が強いとか性欲が希薄な訳では無く、男性のガイドさんはたぶん40才手前くらいで子供も2人いるのですが「峠を越えたら独身」と言う言葉がブータンにはあると言って笑っていました。

だから自由恋愛はむしろ盛んなのかもしれません。昔は夜這いの風習もあったそうです。

話を美容外科に戻しますが、ブータンは医療費が無料です。それも薬代も含めて。

病院での診療代は無料で処方箋も書いて貰えるけど、薬代は自分でと言う国は多いと思いますが、薬代まで無料という国は私は他に知りません。

なるほどこの辺りが「国民の幸せを追求する国」の所以なのかも。

医療費が完全無料だと人生の不安はかなり少なくなりそうですからね。

教育費も無料です。だから医学部の学費もかかりません。医者は全員公立病院で働き、そこには美容外科という診療科はありません。私立病院というのは一つだけありますが、そこは消化器科であまり流行ってないとのこと。

眼科でレーシックやICLはやっているか?と聞いたら、これまたその手術の存在そのものを知りませんでした。白内障の眼内レンズは知っていて、それは無料だそうです。

それにしても医療や教育費が完全無料って、財源はどこから出て来るのだろう?と尋ねたら、この国の歳入の40%は水力発電なんだそうですね。

ヒマラヤの氷河が溶けて流れ出る水が川になって、それで電気を作ってインドに売っているようです。

ブータンは産油国ではないけれど、氷河っていうエネルギー資源国だったんですね。

それで合点が行きました。政府が豊かでも国民の多くは個人収入が少ないから、福祉は充実しているけど、個人の快楽や欲求を満たす産業は育たないわけだ。

もっとも豊かな歳入を国民の幸福に向けて使おうとする為政者が存在してのことですけどね。この国の王様や先代の王様が国民から尊敬されているはずです。



ブータンの山に連なる高圧電線とヒマラヤから流れてくる川。最終的にガンジス川と合流します。

もう一つ重要なのは、この国に根付くチベット仏教の宗教観です。お寺がたくさんあるんですが、葬式にお金を取らないらしい。普段のお賽銭や寄付は受け取りますが。

ブータンの山にはこんな白い旗があちこちに立っています。人が亡くなると108本立てて弔い、灰は一つまみだけ取って残りは川に流します。

一つまみの灰は粘土に混ぜて小さな三角形の形にして、道脇の岩の窪みに置きます。置いたあとは皆似てるのでどれが誰のなのか分かりません。一種のお墓ですが、この三角形のものにお祈りをすることはありません。

お金持ちも貧乏な人も、立派な人も犯罪者も、等しくこの三角形の粘土になって長い年月をかけて土に帰って行きます。これがブータンの宗教観。

ガイドさんの言動からもブータンらしさが時々窺われます。ヒマラヤの山を眺めに行った時のこと、朝方は結構冷えるのでストーブが焚いてあるのですが、ガイドさんそれで温まろうとしません。何故かと聞いたら「暖かくなると外に出たとき寒く感じるから」だそうです。なるほど。

私は昔から「女の美容も男の性風俗も根っこは同じ。欲望の充足であって、誰に迷惑をかける訳でも無いし、それに奉仕して人を幸せにするのは良いことだ」というのがモットーだったんですが、ブータンでの見聞でちょっとだけ考えが変わりました。

念のために書いておきますが、私自身はソープランドとか、なんならキャバクラの類も行ったこと無いですよ。あくまでそういう欲望に寛容ってだけです。誤解しないでくださいね。

美容外科で女性の欲望を満たす自分は、男性でいうところの風俗嬢みたいな存在なんだろうなと思っているってことです。決して卑下では無く、むしろ誇りであり光栄に思っています。普通の男性じゃ出来ないことだからです。

しかし、あまりに欲望を刺激することは、必ずしも幸福には繋がらないのかもですね。

そうは言っても、ブータンのGNH(国民総幸福量)は政府が頑張っているにも関わらず、必ずしも世界的上位ではありません。特にインターネット解禁で、世界の情報が自由に入手できるようになってから、少しずつ社会が変わってきているようです。

そのうちには、海外で勉強したブータン人のお医者さんが、美容外科を開業する日が来るのかも知れません。

しかし私はブータン人の考え方は好きです。本当に幸せになるための一つの手掛かりのような気がします。

ブータンの本屋さんで一冊の絵本が目に止まりました。分かりやすい英語で書いてあって子供の教育用なのでしょう。

仲の良かった友達(年配のおじさん)が死んで悲しむ男の子の話です。とても悲しいけれども、この世に変化しないものは無い。そのあるがままを受け入れて、友達との楽しかった記憶だけが残って行く、そんな男の子の心の変化が記されたもので、これを子供に読ませる社会っていうのはすごいなあって感心します。まさに諸行無常の教え。日本なら私くらいの年齢にならないとなかなか共感しにくいんじゃ無いでしょうか?

最後にもう一つ、ブータンでここだけはぜひ行ってみたいと思った場所があるので紹介します。Drukpa Kunleyという15世紀のお坊さんが建てたお寺です。

このお坊さんが日本の一休禅師顔負けの酒と女好きで、あまりの性豪であったことから、子宝に恵まれるお寺として有名なんですが、全ブータンに男根崇拝を広めた方でもあります。

愛知県に田縣神社ってあるんですが(ご存知ない方は検索してみてください)そこで売ってる「授かり飴」を奉納して、日本とブータンの架け橋になろうって洒落です。

お寺の前で飴を持っているところ。この後お坊さんに田縣神社の説明をして、無事にお供えさせて頂けました。

お寺の菩提樹の木の下です。

お寺の周りにはさすが男根崇拝の総本山。お土産物屋さんがたくさんあります。


白い編み物のペニス形のクッション見つけました。


これルート取るときの腕枕にいいんじゃないかなと思って買ったんですが、またスタッフたちに大反対されるかもしれません。こういうの大好きな婦人科の女医さんの知人がいるのでお土産にあげようかな。子宝のお寺の縁起物だし、私のクリニックより相応しいかも。

これはブータンの石鹸売り場で見つけた男根型の石鹸。これで洗うとご利益で肌が綺麗になるかどうかはともかく、使ってると楽しそうではあります。
 

ブータンの男根崇拝をまとめた真面目な本で著者は女性です。お土産物屋さんで買いました。

ブータンのある村では、18才以上の選ばれた男たち(素性が分からないように仮面を付けている)が下半身丸出しで家々を回って、お供えを差し出すと幸せになるとか、めっちゃ興味深い話が写真入りで満載です。私こういうの本当に好きで(嫌いな人あんまりいないよね?)自分で翻訳して日本に紹介したいくらい。

「極上のワインは樽の底にある。幸せはヘソの下にある」Drukpa Kunleyの言葉が紹介されています。

美容外科の存在しない幸せの国ブータンのお話でした。今回は溶けない糸の施術の動画が無くてごめんなさい。ブータン的な考えだと、糸の施術もしなくても幸せなのかもだけど、ここは日本だし、男根崇拝的な点ではブータンの方が過激な訳だし、まあお国によってそれぞれってことで。たぶんですが、溶けない糸は入れないよりは入れておいた方が幸福になれますよ。

(2025年1月3日記。実はまだブータンにいるんですが、ホテルでのんびりしながらスマホで書き始めたら夢中になって書き終えちゃったのでUPします。これから帰国です)

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空港に向かう車のドライバーさんからまた面白い話聞いたので追記です。

Drukpa Kupleyのお寺には若いお坊さんが沢山いるんですが、彼らは結婚もしないし女性と交わることも禁じられています。「ご本尊さんがあれだけ遊び尽くしたのに不公平ではないか?」と尋ねたら、Drukpaさんは"enlighten"(教え導く)する人だから良いんだそうです。笑ってたけど。6才で出家する男の子もいるそうでちょっと可哀想。

夜這いですが、最近は少なくなったけど、運転手さん(40才くらい?)も昔はしたそうです。"girl hunting"って言ってました。ガールハントって久しぶりに聞いた。女性の部屋の窓から入る(入れてもらう)のがお約束で、夜に限らず早朝でも昼でもなので「夜這い」じゃないですね。女性の両親も見て見ぬふりすることも多いらしい。

あと、ブータンは女性が複数の男性と結婚する複数婚が合法なんだそうです。最近は少なくなったけど。逆もあって男性が複数の女性とも結婚出来るらしい。

元々は複数の子に農地を分けるよりも、兄弟や姉妹が1人の異性と結婚した方がいいって理由からのようで、日本でも複数の子に農地分けるのは「田分け」って言って愚かな行為で、それで長男だけが相続できたけど、それよりは平等で平和なのかな?

いろいろ面白いですね。

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(乗り継ぎのバンコクで一泊しています。考えがまとまってきたのでまた追記します)

ブータンって、アダムとイブが神様の目を盗んでリンゴを食べて恥じらいを知って性器を隠すようになって追放された楽園に似てると思いました。

私たちは男根に象徴される性的なものを隠す一方で、美容外科に始まる様々な欲望に対してはパンツを履かせない、そういう現代社会に生きているわけだ。

ブータンの先代の王様は4人の姉妹と同時に結婚したそうです。現国王は2011年に結婚する時に「妻は生涯1人だけ」と宣言しました。

私たちの感覚では、新国王の決意は感動的であり美談なんですが、よく考えてみると、前国王は4人の姉妹全員を娶ることで、姉妹たちの間で格差が生まれるのを避けたとも言えます。これもまた一つのよく考えられた判断だと思いませんか?

私たちが当たり前だと思い込んでいる価値観、性器はパンツで隠すべきだが、欲望は抑えなくても良い、お金儲けにしろ、美しく若く見られたい願望にしろ、追求や他人との競争をためらう必要は無いっていう考え方は、ひょっとしたら私たちを幸せには導かないのかもしれません。

欲望との付き合い方って難しいです。解放し過ぎても抑え過ぎても幸せにはなれない。

まずは自覚からですね。当たり前のことは当たり前では無いのかもしれないという。

顔に溶けない糸入れてたるみを予防するっていうのも「当たり前では無い」からこそ検討してもいいと思うんですよね。「結局オチはそこか」って思われるかもだけど、まあここはそういうブログだから(笑)

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チュチュシュシュ(→こちら)の開発・販売でお世話になっている大学の後輩の婦人科医の咲江先生にお土産差し上げたらブログで紹介してくれました(→あけましておめでとうございます! | 咲江レディスクリニック 院長ブログ)。

飾り場所に困っていらっしゃるようです。さすがに婦人科でも難しいのかな?(汗)持て余すようなら引き取りますので、遠慮なくご連絡くださいね。