ヒアルロン酸でどこまで美人顔が作れるか?


鶴舞公園クリニックの今月のご予約受付は終了しました。次のご予約受付日は9月1日(土曜日、10:00-18:30)からです。7ヵ月後の来年4月分のご予約をお受けいたします。公平のためお電話のみのご予約とさせていただいております(直接来院してのご予約は受け付けておりません)。ご了解くださいm(_ _)m。

18才の看護学生さん。ご縁あって、ときどきクリニックの見学にいらっしゃいます。
「マスクをしていると美人と言われるのでマスクをしていることが多いです」とのこと。


 眼が大きくぱっちりしてるし、とにかくまつげが長い。育毛薬使ってるのではなく天然だそうです。20㎜近いです。

ただ、マスクを外すと、これはご本人も認めていらっしゃるし、了解を得てこうして写真UPして解説もしているのですが、顔下半分がどうもバランスが悪い。「お金を貯めて、将来骨格の手術を受けたい」と言っています。

(写真をクリックして拡大してみるとわかりやすいです)

しかし、何をどうしたらいいのか、非常に難しいケースと思います。あごを短縮する手術というのがあるし、下顎を短縮する(セットバック)手術や、頬骨を削る手術もあります。私は専門ではないですが、それでも一応美容外科医を名乗っていますから、学会などで症例をみて、どんなケースにどんな手術が向いているかくらいは、普通の人よりは解ります。アドバイスしたり、術式さえ決まれば上手そうな先生に紹介することも出来ます。しかしこの子の場合、決め手が思いつかない。

何度も写真を見直すうちに、ひょっとしたら、この子は、骨格の手術ではなく、ヒアルロン酸である程度行けるのではないか?という気がしてきました。
注射のポイントは赤丸の箇所です。とくに重要なのは、鼻柱から人中のあたり。鼻翼よりも鼻柱が貧弱で引っ込んだ感じになって、人中すなわち鼻の下が短い。ここを伸ばすと良いのですが、鼻の下というのは長いのを短縮する外科手術はありますが、伸ばすのはむつかしいです。ヒアルロン酸を繰り返し注射していれば、expander効果で伸びてくるでしょうから、それがいいんじゃないかと考えました。
もう一つは、頬のこけの感じの部分。要は、なんとなく凹んで境界のようになっている個所を左官仕事で平らに直す感じです。


仕上がりがこんな感じ。悪くないと思います。


(写真をクリックして拡大してみるとわかりやすいです)

初見ではたぶん誰もが「あごが長いから短縮すれば?」と考えると思いますが、あごが長い美人って結構います。そうではなくて、ポイントは鼻の下の短さと、頬のこけ(凹凸)にあったのではないか、というのが私の判断です。
 
この子が、お金を貯めて、骨格系の手術を受けたとして、確かに顔は変わるでしょうが、それによって美人度が上がるどうかは微妙だと思います。手術をすればそれなりの傷跡は残りますし、何よりも「骨格の美容整形手術してこの程度ですか・・」というレッテルはやはり嫌でしょう。
ばっちり上手くいくケースがあるのを否定はしませんし、自分が施術メニューに入れていないからといって切る系の大きな手術は何でも反対というわけでもないのですが、ヒアルロン酸などの小技でも、意外といけるケースもありますよということは、覚えておいて良いかと思います。
 
この子の場合、私も確信がなかったので、ヒアルロン酸注射に先立って、生理食塩水注射でシミュレーションしました。クリニックに見学にいらっしゃる関係者(準スタッフ)なので、自分の勉強もかねて行った施術です。お客様でいらっしゃったら、ヒアルロン酸を勧めはしなかったでしょう。何度も彼女の顔を見ているうちに気が付きました。
なので、7か月先の私のクリニックの予約とって初見でカウンセリングして、私が一発でお客様の美人度が上がる最適解を見つける能力があるわけではないです。ここは誤解を招かないよう強調しておきます。しみを取ったり、糸で加齢のたるみを引き上げたりという、単純で間違いのない仕事が私のルーチンです。若返りは単純作業ですが、美容(美人度を上げる)は難しい。今回のケースは、あくまで皆様のご参考までにとご本人の了解のもと提示しました。
(2018/07/15 記)