「甦れ!!水も滴るいいア・ソ・コ」(真面目な話です)


「中間分子量ヒアルロン酸」は、私が製作販売している化粧品の主成分です。現在のところ、これを使用した化粧品は日本では他にありません。製品名を明示すると、ブログ記事が薬事法第86条(未承認医薬品の広告禁止)に抵触するおそれがあるので、製品名を伏して一般名である「中間分子量ヒアルロン酸」に置き換えて記事を書いています。関心のあるかたは検索あるいはクリニックHPから探してくださいね。
 
「美スト」という雑誌の今月号に表題のような記事がありました。


書きにくい話をユーモラスに上手にまとめたコピーとイラストだと思ったので紹介させていただきました。

実は今回の私のブログの内容は、過去に何度も書こうと思い立っては筆が折れてそのままになっていたものです。私が作製した分子量10万付近の特殊なヒアルロン酸美容液があるのですが、これが中高年の膣粘膜の萎縮・乾燥に良いかもしれない、という話です。

中間分子量ヒアルロン酸化粧水というのは、本ブログの過去記事(→こちら)でも詳述しておりますように、「ステロイド外用剤による皮膚の萎縮を防止するのに役立ちそうだ」という観点から製作しました。基になったスイスのジュネーブ大学の論文は→こちら。加齢による皮膚の萎縮に対する若返り作用については→こちらこちら

通常のヒアルロン酸美容液には、この作用はありません。通常のものには保湿効果を最大限に利用するために分子量100万以上のヒアルロン酸が使われています。浸透をよくするために用いられる分子量5千以下のヒアルロン酸にも、この作用はありません。分子量10万付近のヒアルロン酸だけが、表皮細胞のCD44 というレセプターに結合して分裂増殖のシグナルを送ります。そして、このサイズのヒアルロン酸をジュネーブ大学の実験通り2%w/w濃度で作製した美容液は、今のところ私が製作したものだけです。

それで、これ、どうして膣にいいと考えたかと言うと、通販サイトで購入したアトピーの患者たちの声がきっかけでした。
アトピー性皮膚炎というのは、目にみえる場所だけに起きるものではないです。男女を問わず外陰部にも湿疹が生じます。女性の場合、痒みとともに、皮膚が割れたりして痛みも伴います。しかし場所がデリケートなだけに、中間分子量ヒアルロン酸化粧水を使うのも抵抗があり勇気が要ります。思い切って使ってみたら思いのほか傷の治りが良くて使い心地もよかった、そういう感想メールを何通もいただきました。
皮膚も粘膜も同じ上皮です。中高年以降の膣粘膜の萎縮にもいいのではないだろうか? そう考えました。調べてみるとCD44レセプターは膣粘膜細胞にも存在することがわかりました。

それで、知り合いの婦人科の先生二人に私の考えを説明して、そういう訴えで来院した患者さんに差し上げて試用してみてもらえないか?と何本か差し上げてみたのですが、なかなかうまくいかないようです。どうも、中高年の女性が、膣粘膜の乾燥や萎縮でわざわざ婦人科を受診して相談する例は少ないみたいですね。性交痛の相談などはむしろ若い方のことが多いようです。
「美スト」の、この秀逸なコピーとイラストに勇気をいただいて、思い切ってここでキャンペーンを張ってみます。思い切ってというのは、私はこういう下半身関係のネタで記事を書いたことが無いもので・・。

通販サイトで、これまでに中間分子量ヒアルロン酸化粧水を御購入いただいたお客様、およびこの記事を読んで新たに購入してみようと思い立ったお客様、膣に使用した感想をshop◎fukaya.shop-pro.jp(◎を@に変換)にお寄せ下さい。中間分子量ヒアルロン酸化粧水150ml(大サイズ、価格10,800円)を追加で1本プレゼントします。感想とともに送付先住所氏名および年齢(重要!)と、何年何月頃に購入したかを記して下さい。ショップ履歴と照らし合わせて購入歴を確認したうえで発送します。感想文は活用させていただきますが、個人情報はもちろん絶対機密です。決してほかの目的で使用しません。

膣内への外用の仕方ですが、膣内まで指で外用できればベストですが、難しい場合は膣付近の皮膚に外用するだけでもいいと思います。毎日、最低二週間継続してみてください。パートナーの協力が得られれば、性交の際に男性器につけて潤滑ゼリー代わりに用いれば膣内にまんべんなく広がるので一石二鳥です。
(2015/04/24 記)
 
追記
 この記事を、以前この件について相談して実際に試用してもらった知人の先生(50才台、女性)に読んでいただいたところ、早速以下のような返信をいただきました。なるほど・・。
 ちょっと深い世界の話のようで、男医である自分が立ち入っていい領域なのか心配になってきました。しかし少数でもこの情報を必要な方はいると思うので発信を続けます。皆様からの感想文をお待ちしています。
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女性が濡れるのは   ①新鮮な男性とHするとき ②オナニーしたとき ③Hな画像をみたとき
です。年齢は関係ありません。ですから膣の乾燥が問題になるのはHの時だけ。普段Hをする習慣のない女性には「女として最もコンプレックスを感じる部分」であり避けてとおりたい話題です。

さて中間分子量ヒアルロン酸化粧水の使用感ですが、 最初はお顔につけるものを「膣に?」という感じで衛生面で抵抗感がありました。外陰部は外気に触れない分、清潔面を重要視します。
使ううちにHの途中の痛みもなく、ピストン運動、体位変換もとてもスムーズでHを長い時間楽しめます。また無味無臭ですからフェラチオの時に嫌な感じもありません。H後の膣のヒリヒリ感も早く治ります。
最近は膣も丈夫になったのか使用回数がへりました。
女性ホルモン剤やサプリメントを併用されるとより効果的かと思います。

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追記2(以下別の方からいただいたメールの抜粋です)
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中年以降の膣粘膜萎縮による性交痛について、ネットで調べると「加齢によるものなので、パートナーの理解を求めてください」という記述をよく見かけます。
仲の良い夫婦の間柄ならそういうことも言えるかもしれませんが、世の中そういう女性ばかりではありません。
特に「パートナー」を巡って若いライバルがいる場合には深刻な問題です。濡れないのは決して彼を愛していないからではないです。しかし「自分は年をとったので乾燥して濡れなくなってきた」などとは口が裂けても言えません。
そういう立場からは、中間分子量ヒアルロン酸化粧水が潤いをよみがえらせてくれるというのは朗報です。
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鶴舞公園クリニック 院長 深谷元継